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【東京五輪2020特集】ロードレース種目のコースが確定!獲得標高は4865m

8月9日、ついに2020東京オリンピック・パラリンピックの、自転車競技ロードバイク種目の詳細なコースが確定した。男子244km/獲得標高4865m、女子147km/獲得標高2692mという、かなりハードな完全クライマー向けコースだ。また今回確定したコースのルートラボデータも順次掲載していくのでご期待いただきたい。

  1. ロードバイク種目の詳細なコースどりが決定
  2. 紆余曲折を経ての最終確定へ
  3. コースはどうなったか
  4. ふと脳裏をよぎった一抹の不安
  5. コースのルートラボデータ(準備中)

▼過去のオリンピック関連記事の一覧はこちらから
【東京五輪2020特集】記事一覧ページ

1.ロードバイク種目の詳細なコースどりが決定

8月9日、2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会が、自転車競技ロードバイク種目の詳細コースを発表した。これまでは、スタート地点とゴール地点、おおよそのコースどりのみしか発表されていなかったが、今回の発表は、IOC(国際オリンピック委員会)及び、UCI(国際自転車競技連合)にも承認されており、はれて、オリンピックコースのコース全容が確定したと言える。

男子ロードレスのコースと標高図©Tokyo 2020

男子は、2020年7月25日(土)午前11時スタートで、244km/獲得標高4865m、女子は、7月26日(日)午後13時スタートの、147km/獲得標高2692mのコースだ。その獲得標高、距離ともに、世界の名だたるクラシックレースと肩を並べる、かなり過酷なコースどり。ほぼクライマーたちの戦場となることは間違いない。

2.紆余曲折を経ての最終確定へ

以前の記事でも紹介したが、もともとのコース案は、17年3月頃発表された、皇居を含む東京都内を走行するルートだった。しかし、交通規制や警備の問題、平坦になりがちな都内コース、そして「日本らしさ」のあるコースどりにしたいIOC委員会からの推奨、など様々な理由で、「富士山麓」近辺を走るルートどりが浮上してきた。そして17年11月には、現在の「武蔵野の森公園」スタート、「富士スピードウェイ」をゴール、およびおおよそのコースどりとする案が公表され、後、18年2月には、スタート・ゴール地点のみ確定となった。しかし、この時点では、周回する場所の向きや回数などの「詳細なコースどり」は不明だった。今回の発表で全てが確定したので、これを機会に試走するロードバイク乗りの方々も増えるのではないだろうか。
なお、編集部では、18年2月時点での情報をもともに、いくつかのコースパターンを作成していたので。よかったら、答え合わせ的に見てもらえると幸いだ。
▼コースパターンの予想記事はこちら
【東京五輪2020特集】ロードバイク種目推定コースをパターン別に徹底分析

(確定コースのルートラボは製作中)

3.コースはどうなったか

最終決定されたコースの大まかな道のりは次の通り。
武蔵野の森公園をスタートし、府中街道を南下しまずはパレードラン。「是政橋」からアクチュアルスタート後、南多摩尾根幹線道路に入り、多摩センター駅の脇を通過、国道413号線「道志みち」へ入り、最初のクライムが始まる。その後、山伏峠を越え、山中湖(1周13km)を左回りに1周半、籠坂峠を下って富士山麓周回エリアへ。おそらく本当の戦いはここからだろう。富士山麓の道は、車専用道路「南富士エバーグリーンライン(登り区間:15km/平均斜度5.5%/高低差947m)」を登る。そして最後は、関東が誇る激坂「明神・三国峠(平均斜度10.6%・最大20%!)」を超え、再度籠坂峠を降り、富士スピードウェイでゴールする。
女子は、山伏峠を越えたのち、山中湖を半周、籠坂峠を降り、スピードウェイへゴール、というコースどりだ。
組織委員会曰く「起伏の激しい、富士山を望む超難関コース」とのこと。確かに獲得標高4000m後半のレースは、世界のクラシックレースを見渡しても数える程だ。今回のコースの道をおおよそ走ったことのある身(もちろん別々のライドで)としては、考えただけでもゾッとする内容だ。明らかにクライマータイプの選手たちの土俵となった。

なお、コース情報の他にも観戦スポットなどをまとめた記事もあるので、オリンピックに興味の湧いた方はぜひ見てほしい。(一部準備中です)
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4.ふと脳裏をよぎった一抹の不安

本記事の本文冒頭文を読んで、え?と思った方もいるのではないだろうか。そう、「7月ってツールじゃなかったっけ?」と。編集部内では、「流石に調整してくれるだろう」という予測をしているが。しかし、過去10年の、ツール開催日を見てみると、レース最終日の最も早いのが13年の7月21日、最長では29日となっている。仮に21日だったとしても中4日で、休養、日本まで飛んできて、調整…?ほぼ不可能に近いのではないだろうか。もちろんUCIツアー参加選手が必ずオリンピックも目指しているという訳ではないが、日程が近いという理由で参加しない選手は確実に出てくるだろう。
コースがどうなるか、モヤモヤしたものが解消されたと思いきや、また気になる事項が出てきたので、引き続きウォッチしていきたいと思う。