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【吉報】2018年春 渋峠規制解除の可能性! 防警戒範囲見直しへ(2018.06.12追記【吉報→悲報】)

ヒルクライムを楽しみにするローディにとって悲報として届いたであろう、今年1月末の本白根山噴火。しかし今月に入り警戒範囲の縮小の可能性がでてきたため、続報をお伝えする。(2018.06.12更新→予定通り開通したかと思いきや…)

  1. 本白根山の現状
  2. 警戒レベルが引き下げられるまでの期間
  3. 「警戒レベルの見直し」が決定
  4. 開通された際には、渋峠へのライドレポートお届けしたい
  5. ▼ここから2018.06.12追記

  6. 予定通り冬季通行規制が解除されたかと思いきや…
  7. 渋峠への道のりの通行状況(2018.5.28時点)

》草津のエリアガイドページはコチラから

1.本白根山の現状

本白根山の噴火から1ヶ月半が経過した。状況は依然として鏡池付近を中心に2kmが規制区域のままであり、渋峠へ向かう国道292号「志賀高原ルート」も規制区域内に含まれてしまっている(そもそも前提として、冬期はマイカーの通行は規制されているが…)。

▼2018年1月の噴火発生直後の状況まとめた記事はこちら
》噴火した本白根山と渋峠(国道最高地点)の位置関係

2.警戒レベルが引き下げられるまでの期間

本白根山を有する「草津白根山」は、これまでにも火山性地震や火山活動の兆候が見られたため、何度かレベル2とレベル1の変動していた。直近では2014年6月から約3年もの間、警戒レベルは2であり、2017年6月にやっとレベル1に緩和されたばかりだった。草津白根山に関して言えば、警戒レベルが2から1に下がるには長い期間を経ている。

ただ、他の事例を見ると警戒レベル3から2へは比較的早期に引き下げられることもあるようだ。2015年5月に発生した神奈川県の箱根山大涌谷の小規模噴火では、警戒レベル3から2になるまでの期間は、おおよそ3ヶ月ほどだった。同じく今回、本白根山に関しては噴火規模も比較的小規模だったためか、早期に警戒レベルが引き下げられる兆しが見えてきた。

3.「警戒レベルの見直し」が決定

先日3月9日に、本白根山(群馬県草津町)の噴火動向を監視する「草津白根山防災協議会 ※1」の分科会が開かれた。現在報道されている情報では、沈静化している現在の状況を受けて、防災計画の再設定と警戒レベルの見直しがされるとのことだ。
※1/草津白根山防災会議協議会:群馬県や長野県の防災部局や気象庁、専門家、草津町などが参加する、活火山などの観測・防災を目的とした協議会。登山規制範囲などを協議、策定している。

分科会では本白根山での防災計画を協議会がまとめ、計画に合わせて気象庁が新たな警戒レベルを設定することで合意。その上で警戒範囲を見直す。
毎日新聞|警戒範囲を見直しへ 防災協議会の分科会

警戒レベルが今の3から2になるだけで、おそらく規制範囲は現在の2kmから…、例えば1kmまで縮小されれば、下の画像のように志賀高原ルートでの渋峠クライムは可能になる。

入山禁止範囲の変更

1kmまで縮小された場合の警戒範囲(実線の円)

また、草津町町長からも、渋峠へ向かう志賀高原ルートについては「四月中の開通に向けて準備」との表明がでているため、積雪などによる冬期規制の解除予定日である4月20日とほぼ同時期に、警戒規制も解除となる可能性が高くなってきたと言える。残念ながら、2018年の「ツール・ド・草津」は中止が決定してしまっているものの、今春の渋峠クライムには期待が持てそうだ。

▼志賀高原全体の交通規制などの状況は以下のページ
》志賀高原観光協会 公式WEBサイト

4.開通された際には、渋峠へのライドレポートお届けしたい

今回の報道では「警戒レベルの見直し」となっているだけであって、まだ入山の規制解除が確定したわけではない。しかし、それでも警戒レベルが1段階でも引き下げられれば、渋峠へ向かう志賀高原ルートの規制解除の可能性は俄然高くなってくる。編集部でも報道をうけ、いそいそと「4月の渋峠クライム」の予定を立て始めた。本サイトの読者の方々にも草津温泉のレポートをお届けできることを祈るばかりだ。

▼ここから2018.06.12追記

5.予定通り冬季通行規制が解除されたかと思いきや…

本記事のアップ後、草津白根山防災会議協議会の決定の通り、2018年3月16日には「鏡池」を中心とする『本白根山』の警戒範囲は2kmから、1kmに縮小された。このまま警戒レベルが変わらなければ、冬季規制が解除されると同時に、渋峠クライムは可能になる。

【本白根山】に火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を発表
本日(16日)14時より、草津白根山(本白根山)の噴火警戒レベルの運用を開始しました。本白根山では、火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
気象庁|草津白根山 噴火警報(火口周辺)

そして、翌月20日(金)には、例年通りの冬季通行規制が解除された。
解除後、排気ガスで汚れていない真っ白な雪壁を見ようと、20日から多くの車が訪れたようだ。編集部でも、やっと渋峠へ挑戦できると胸を躍らせた。

しかし、その矢先、翌日に再度状況が変わった。
今度は、『白根山(湯釜付近)』の動きが活発になってきたというのだ。21日19時頃より、湯釜付近を震源とする火山性地震の増加が計測され、なんと、翌22日07時には、『白根山(湯釜付近)』の警戒レベルが1→2に上がり、湯釜を中心とする1kmが警戒範囲に設定された(正確には500mから1kmに拡大)。

つまりどういうことか?草津温泉から渋峠へ向かうルート(国道292号線)の一部が、再び警戒範囲に入ったということ。それに合わせて、この道路の管轄である群馬県は、警戒範囲に随する区間を再度通行止めとしたのだ。

2018年4月22日以降の入山禁止範囲の地図

新たに『白根山(湯釜付近)』の警戒範囲が1kmになったことにより、再度渋峠へのルートが塞がれてしまった

冬季規制解除の早々、21日に下から上までロードバイクでクライムできた人はまだよい、中には21日にクライムを予定していた人たちもいるのではないだろうか。警戒範囲の発表当日から、県が通行規制を敷けたどうかは定かではないが、恐らく期待を膨らませて292号線を登り、途中で止められてしまった方もいるのではないだろうか。もしそうだとしたら不憫でならない…。

6.渋峠への道のりの通行状況(2018.5.28時点)

では現在はどうなっているのか。
本記事を更新した6月上旬の時点でも、観光協会のHPを見る限り、残念ながら状況に変化はないようだ。

国道292号(志賀高原陽坂~草津温泉) 一部区間通行止め
※草津白根山活動の影響により、国道292号線群馬県側“万座温泉三叉路~草津殺生河原間”が一時通行止め。
志賀高原観光協会 公式Webサイト|2018年05月28日 道路状況

なお、上記の「万座温泉三叉路~草津殺生河原間」とは、前段落の図の青色で記した区間。万座温泉へ向かう、県道466号線は現在も通行可能だ。なので、どうしても渋峠に早く行きたい方は、万座温泉側、もしくは、反対側の志賀温泉側からであれば渋峠へアタックすることはできる。
》草津のアタックルートはコチラから 『エリアガイド《草津》編』
※注)万座温泉の南側「万座ハイウェー」は自動車専用道のため自転車は通行できないので注意。長野方面(県道466号線)からなら通行可能。

いずれにせよ、本来のルートでの渋峠アタックは難しいようだ。これから本格的な夏が訪れ、クライムの難易度も上がってくる。早めの解除を祈るばかりだ。

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