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ブランドの特徴を総ざらい!ロードバイク主要ブランド29選

ロードバイク選びの際、問題となるのが「どんなメーカーやブランドがあって、どんなイメージなのかわからない」だ。このページでは、無数にあるブランドのうち、実績や人気などを踏まえた29ブランドを厳選して紹介。押さえておくべき、歴史や特徴を簡単にまとめている。これさえ読んでおけば、ブランド選びも、ロードバイク仲間との会話もバッチリ!

  1. ロードバイクの主要ブランドとは
  2. ブランドデータの見方について
  3. <北米>主要ブランド
  4. <イタリア>主要ブランド
  5. <ドイツ>主要ブランド
  6. <フランス>主要ブランド
  7. <その他ヨーロッパ>主要ブランド
  8. <アジア>主要ブランド

ロードバイクの主要ブランドを厳選

はじめに

「ロードバイクの主要ブランド」と一口に言っても、その数は、レース用のロードバイク(ロードレーサー)を提供しているものに限定しても、優に100以上は存在する。スポーツの世界ではどこでも同じだが、「トッププロたちが使用しているブランド」≒「その業界の主要ブランド」として認識される。そして、ロードバイクの分野でトッププロといえば、やはり「UCIワールドツアー」に参加する「UCIワールドチーム(以下、ワールドチーム)」「UCIプロフェッショナルコンチネンタルチーム(以下、プロコンチーム)」だ。
ちょうどサッカーのJ1リーグ、J2リーグのチームをイメージしてもらえると良いだろう。

【UCIワールドツアー(UCI WorldTour)】
2011年シーズンより開始された、自転車競技、ロードレースにおける年間シリーズ戦。
wikipedia|UCIワールドツアー

そして、そのワールドチーム・プロコンチームが、最大の目標とするのが『グランツール』…、特に、ツール・ド・フランス(以下、ツール)での勝利だ。ツールは、毎年35億人が観戦するという、まさにロードバイク界の最高峰のレース。
ツールでの勝利(特に総合優勝)は、そのまま、ブランドの地位であり、イメージや信頼、そして売上げに直結するため、各ブランドともツールで勝つためのバイクを作り、チームと契約し機材を提供すると言っても過言ではない。

【グランツール】
ヨーロッパで開催される自転車のプロロードレースのうちジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャの3つのステージレースの総称である。三大ツールともいう。
wikipedia|グランツール

つまり、グランツールに参加するワールドチーム・プロコンチームが使用するブランドが、トップブランドであり「業界の雄」と言える。もちろん、だからと言って、選ばれていないブランドが「良くない」わけではない。チームが使用するブランドの顔ぶれも毎年のように変化するし、もっと言えば、あえてブランドプロモーションとしての機材提供を行なっていないブランドやメーカーもある。
とはいえ、過去何十年と、ワールドチームに提供し続けているブランドの方が、実績も多いし、人気も集まりやすいのは事実。購入する際、人とあまりかぶりたくないなら、あえて人気ブランドを外すという選択肢もある。

ブランドデータの見方

本ページでは「主要ブランド」として、2018年時点で、①:「UCIワールドチーム」へ機材提供している18ブランド、②:「プロコンチ」へ提供しているいくつかのブランド、そして、③:機材提供はしてはなくとも、ロードバイクに乗る上で知名度的にも知っておいた方が良いであろうブランド、をピックアップしエリアごとにまとめている。

各データの略字などについて

ブランドの概要データの表記例
ブランドの概要データの表記例

❶初めてならGeneralもしくはMiddleブランドを

《PRICE》の項目は、購入時の価格帯の目安として、おおよそのブランドの価格帯を表示している。
【High】は、本格レース向けのロードバイクのみ販売しており、中級、エントリー向けは(ほぼ)ないブランド。
【General】はエントリーモデルから、エンドモデルまで幅広く販売しているブランド。【Middle】は、低価格のモデルが少なく中級者向けのブランドの3種類で分けている。

❷通販の難易度について

《EC》については、日本での通販の難易度を表示している。大手ブランドでも量販店のみでの販売しか行なっていない場合も多い。比較的若いブランドの方が通販はしやすい傾向がある。ブランドHPから買うことができるかと思いきや、発送先に日本がなかったりする場合も。
wiggleなどの海外の自転車総合ECサイトなど全てを見ているわけではないので、もし漏れがあったら教えてほしい。

❸機材を提供しているUCIワールド・プロコンのチーム名

《TEAM》と書かれた項目は、そのブランドがどのチームに提供しているかを記載している。※付きのチーム名は「プロコンチーム」。記載していないものについては、「ワールドチーム」「プロコンチ」との契約はないが、ある程度知名度があり、知っておいた方が良いであろうブランドを選定している。

❹各ブランドごとのタイプ別の代表モデル

《MODEL》は、ロードバイクのタイプごとに、それぞれのフラッグシップモデル、ないし代表的なモデルを記載している。略字はそれぞれ以下の通り。
【ALL】オールラウンドタイプ。全ての項目で平均的な性能を持つタイプ。大体が各ブランドのフラッグシップモデルであることが多い。ブランドによっては、「race」や「altitude」など様々な表記がされている。
【AER】エアロタイプ。剛性や直進性を重視した平坦道向けのモデル。形状が特徴的。ラインナップしていないブランドも意外と多い。
【END】エンデュランスタイプ。衝撃吸収性が高く、ロングライドなどに適したモデル。石畳などが多いハードなレースで使用されることが多い。
【TT】タイムトライアル用orトライアスロン用バイク。存在はするが、HPで販売していない場合も。

▼ロードバイクのタイプの説明についてはこちらの記事を参考にしてほしい
》<ロードバイク旅入門> 初心者向けロードバイクの始め方AtoZ

<北米>主要ブランド

cannondale(アメリカ)

CANNONDALEのロードバイクの画像©cannondale.com

北米3大ブランドの一つ(あとはSPECIALIZEDとTREK)。「アルミホイールの代名詞」と言われるほど、高品質なアルミロードバイクを提供する「Cannondale」。軽量で高剛性、かつ快適な乗車性を実現する「CAAD」シリーズは、その名前を知らないロードバイク乗りはいないほど。独自規格のパーツを次々とリリースするなど、賛否両論を巻き起こす、革命家であり問題児とも。日本でも、人気漫画「弱虫ペダル」のコラボレーションなど積極的にプロモーションを行なっている。取り扱い量販店もかなり多く、初めの一台におすすめのブランド。

SINCE: 1971 ALL: SuperSix EVO
PRICE: General AER: SystemSix
EC: END: Synapse
TEAM: Team EF Education First-Drapac powered by Cannondale TT: Slice

FUJI(アメリカ)

FUJIのロードバイクの画像©fujibikes.jp

日本でイギリスからの自転車輸入販売でスタートし、1928年から名称を「FUJI」と変え、アメリカで自社製造バイクを供給してきた、いわゆる逆輸入車のようなブランド。ロゴもそのまま富士山がモチーフ。MTBの本場アメリカで磨き抜かれた技術で、高性能なロードバイクを提供している。MTBのほか、クロスバイクやピストバイクなど街乗り系の自転車も多くラインナップし、快適な乗り心地が特徴。ロードバイクはサイクルベースあさひの通販店でも取り扱いがあるため入手は比較的容易。

SINCE: 1928 ALL: SL ELITE
PRICE: General AER: TRANSONIC ELITE
EC: END: ROUBAIX
TEAM: CAJA RURAL-SEGUROS RGA TT: NORCOM STRAIGHT

SPECIALIZED(アメリカ)

SPECIALIZEDのロードバイクの画像©specialized.com

北米3大ブランド2つめ。高性能パーツを意味する業界用語「specialized」のブランド名の通り、MTB、ロード、シティバイク、女性向けのロードなど、全てのジャンルで高いパフォーマンスと実績を誇る。企業スローガンである「INNOVATE OR DIE」を象徴する「TARMAC」シリーズは、衝撃吸収性、剛性、軽さ、エアロ、全ての面において高い性能を持つ、革新的バイクとして知られている。
また、上位グレードのモデルは「S-WORKS」と名称され、ダウンチューブにはブランド名ではなく、「S-WORKS」と記載されている。そのため通常モデルの「SPECIALIZED」のロゴ入りバイクは相対的に見劣りしてしまうという側面も。価格帯は、10万円後半〜と若干高め。中級者以上のブランドと言える。

SINCE: 1974 ALL: Tarmac
PRICE: General AER: Venge
EC: × END: Roubaix
TEAM: Quick Step FLoors,Bora-Hansgrohe TT: Shiv

TREK(アメリカ)

TREKのロードバイクの画像©trekbikes.com

北米3大ブランドの一つ。前人未到のツール・ド・フランス7連覇の末、ドーピング認定により永久追放となった、ランス・アームストロングが乗っていたバイクがTREK。UCIワールドチームである「トレック・セガフレード」に所属(2018年までの契約)している別府史之選手の影響もあってか、日本でもレプリカジャージや、トレックバイクに乗る人を街中でかなり見かける。
アルミバイクは溶接部分の仕上げは非常に美しく、パッとみカーボンバイクと見紛うほど。価格帯は10万前後からあり、最初の一台におすすめしたいブランドだ。

SINCE: 1976 ALL: Emonda
PRICE: General AER: Madone
EC: × END: Domane
TEAM: Trek-Segafredo TT: Speed Concept

ARGON18(カナダ)

ARGON18のロードバイクの画像©argon18bike.com

オリンピックへの出場経験もあるプロレーサー「ジャーベス・リュー」が1989年に立ち上げた、北米カナダ・モントリオール発のブランド。
もともと、トライアスロンでの実績が多く、TTバイクがメインなイメージだったが。2015・2016年のUCIワールドチームであるボーラが、2017年に同アスタナが採用し、ロードレース界でもその地位を確立。日本でも一躍有名ブランド入りをした。ちなみにバイク名は全て「元素名」。カラーは赤・黒・白の3色で統一されている。

SINCE: 1989 ALL: Gallium PRO
PRICE: Middle AER: Nitrogen PRO
EC: END: Krypton
TEAM: ASTANA TT: E-119 TRI

Cervélo(カナダ)

Cervéloのロードバイクの画像©cervelo.com

ひたすら速さを求めるロードバイク乗りに好まれるイメージのブランド。フランス語の“cervello(頭脳)”と、イタリア語の“vélo(自転車)”を組み合わせたそのブランド名の通り、空気抵抗や流体力学の研究にも注力。風洞実験などのデータに基づいた、エアロダイナミクスな製品づくりが特徴。TTレースやトライアスロンのレースでは、サーヴェロばかりが並ぶほどの圧倒的支持率。価格帯は40万〜と、本格競技志向ブランド。ツール・ド・フランスのステージ優勝回数、歴代第2位のマーク・カヴェンディッシュの愛機。

SINCE: 1995 ALL: R5
PRICE: High AER: S5
EC: END: C5
TEAM: Dimension Data TT: P5

<イタリア>主要ブランド

BIANCHI(イタリア)

BIANCHIのロードバイクの画像©bianchi.com

創業130年越えという、世界最古の自転車メーカー「Bianchi」。「チェレステカラー」と呼ばれる、イタリア語で「空色」を意味するブランドカラーや、印象的なロゴが特徴(チェレステカラーは実は毎年微妙に変えられている)。無条件でおしゃれなバイクは、女性にも人気のブランド。もちろん、その実力についても、マルコ・パンターニやフェリーチェ・ジモンディなどの伝説的な選手たちの実績がそれを証明してくれている。ハイエンドのロードレーサーだけでなく、クロスバイク〜エントリーロードまで車種や価格帯も幅広く、街中で出会う頻度はかなり高い。

SINCE: 1885 ALL: Specialissima
PRICE: General AER: Oltre

EC: END: Infinito
TEAM: LottoNL-Jumbo TT: Aquila

CINELLI(イタリア)

CHINELLIのロードバイクの画像©cinellijapan.com

「自転車は流行を追う必要は全くない。あくまでもレースのための機材なのだ」という思想を掲げながらも、その車体はロゴを含めかなりおしゃれ。一流ロードバイク選手「チーノ・チネリ」により1948年に創業されたイタリアが誇る老舗ブランド。
1958年に発売された「スーパーコルサ」は、現在のロードバイクの基本形を決定づけたとされる車体で、モデンルチェンジを繰り返しながら未だに販売されているという、まさに「不屈の名車」。歴史も長く、アパレルやパーツも豊富。近年は、グランツールなどの第一線から姿を消しているものの、初心者から富裕層まで根強い人気を誇る。

SINCE: 1949 ALL: SUPERSTAR
PRICE: General AER: -none-
EC: ◯△× END: EXPERIENCE
TEAM: -unknown- TT: -none-

COLNAGO(イタリア)

COLNAGOのロードバイクの画像©colnago.co.jp

ロードバイク選手エルネスト・コルナゴが、怪我によりメカニックに転身。1954年に自身の店を持ったのがブランドの始まり。世界のメジャーレースでは累計7,000勝を超え、初めてフレームにカーボン素材を使用するなど、業界を牽引してきた言わずと知れた世界的ブランド。美しいフレームや手作業による職人塗装は、その高い価格もうなずける製品を供給している。
2010年に入り、その地位に翳りがみえたものの、2017年には新チーム「UEAチームエミレーツ(旧ランプレメリダ)」がコルナゴを採用し、再度第一戦に返り咲き。

SINCE: 1952 ALL: C64
PRICE: Middle AER: CONCEPT
EC: ◯△× END: -none-
TEAM: UAE Team Emirates TT: K-ONE

DE ROSA(イタリア)

DE ROSAのロードバイクの画像©derosa.jp

ハートマークのロゴや曲線系の美しいフォームが、かわいくフェミニンな印象を持つイタリアの高級ブランド。しかしその中身はミラノの職人の手で作り出される、まさに戦闘機。1960-70に活躍した史上最強のロードレース選手エディ・メルクスの愛機としても有名。その外観から、女性に人気のブランドではあるが、実際は、機能性・価格ともに非常に高く、初心者には扱いが難しいと言われているブランドでもある。

SINCE 1953 ALL: PROTOS
PRICE: High AER: SK Pininfarina
EC: ◯△× END: AVANT
TEAM: ※Nippo-Vini Fantini-Europa Ovini TT: TT-03

KUOTA(イタリア)

KUOTAのロードバイクの画像©intermax.co.jp

カーボン素材の特徴を活かした、エアロモデルかつ直線的なフォルムが特徴的なイタリア新興ブランド。カーボン素材に徹底的にこだわり、ツールドフランスの実装データを元にしたフレームづくりは、すでに数多くのレースで実績を残している。2018年からは、『COFIDIS』は、それまでのORBEAのロードバイクからKUOTA(2018-2019の契約)へ変更。
日本でも、過去「宇都宮ブリッツェン」や「チームUKYO」(現在はそれぞれMERIDAとGANO)に機材を提供していた。白・黒・赤をベースにしたシンプル&スタイリッシュなデザインも人気の秘訣。価格帯は20万円~と中級者向けでは、街中でたまに遭遇する程度か。

SINCE: 2001 ALL: KHAN
PRICE: Middlel AER: KOUGAR
EC: END: KIRAL
TEAM: ※COFIDIS TT: KT05

PINARELLO(イタリア)

PINARELLOのロードバイクの画像©riogrande.co.jp

近年のツール・ど・フランスはもはやPINARELLOの独壇場。2014年を除けば、2012以降はすべて総合優勝しているほどのトップブランド。フラッグシップの「DOGMA」シリーズは、2014年ロンドン・デザインアワードで金賞を受賞するなど、デザイン面でもかなり抜きん出ている。
ただ、ほとんどの車種が20万円以上でかなり高め、ある程度経験を積んだロードバイク乗りが使用するイメージ。2016年末にはルイ・ヴィトン有するLVMHグループ傘下となり、一層ハイブランドのイメージに。街で走れば羨望の眼差しは間違いなし。

SINCE: 1953 ALL: DOGMA F10
PRICE: Middle AER: -none-
EC: END: DOGMA K10
TEAM: Team Sky TT: Bolide

WILIER(イタリア)

WILIERのロードバイクの画像©wilier.jp

イタリアの老舗自転車メーカー「ウィリエール・トリエスティーナ」のブランドで。その社名の由来は「イタリア解放万歳!」という愛国心に溢れたもので、販売台数はイタリアにおいて最も多い。
ロゴ、カラーリング、フォーム全てが美しくイタリアの美的感覚を象徴するよう。近年はUCIプロチームへの提供は行なっていなかったが、2018年にUCIプロコンチネンタルチーム「ディレクトエネルジー(仏)」とパートナー契約を交わし、ふたたび表舞台に返り咲いてきた。日本ではほぼ見ることはなく、人生に余裕のあるおしゃれな男性が乗っているイメージ。

SINCE: 1906 ALL: Zero.6 UNLIMITED
PRICE: Middle AER: Cento 10 AIR
EC: × END: Cento 10 NDR
TEAM: ※ディレクトエネルジー TT: TWIN BLEAD

<ドイツ>主要ブランド

CUBE(ドイツ)

CUBEのロードバイクの画像©cubebikes.jp

家具屋の倉庫から始まったという、まるでシリコンバレーのベンチャー企業のようなブランドヒストリーを持つドイツの新興自転車ブランド。日本ではまだまだ無名に近かったが、サイクルモード2016でも展示ブースが出店され、同年、塩野自転車株式会社がCUBEの代理店になり、日本でも正式販売が開始。全体的にコスパが良く、特にディスクブレーキを搭載したロードバイクの評価が高い。街乗りはもちろん、ホビーサイクリングには十分なルックスと性能。

SINCE: 1993 ALL: Lightning C68
PRICE: General AER: -none-
EC: END: AGREE C62
TEAM: ※Wanty Groupe Gobert TT: AERIUM C68

FELT(ドイツ)

FELTのロードバイクの画像©.riteway-jp.com

元モトクロスのメカニック「ジム・フェルト」による総合自転車ブランド。「フレームの魔術師」と呼ばれる彼の手で作り出されるロードバイクは、低価格ながらその高い品質にプロアマ問わず世界的に人気。ブランドコンセプトである『FAST, LIGHT, SMOOTH』やブラックが基調のフレームデザインが質実剛健なイメージ。ラインナップも10万円前後からあり、低下価格モデルでも衝撃吸収性が高く、初めての一台にもおすすめのロードバイク。

SINCE: 1994 ALL: FR FRD
PRICE: General AER: AR FRD
EC: END: VR2
TEAM: ※Veranda’s Willems Crelan TT: DA1

FOCUS(ドイツ)

FOCUSのロードバイクの画像©focus-bikes.jp

シクロクロス世界チャンピオンに3度輝いた「マイク・クルーゲ」による自転車ブランド。創業時はシクロクロス・MTBがメインだが、1993年より別企業の傘下となり本格的なロードレーサーに進出。2006年のカーボンフレームの生産開始以降は、「ミルラム(2010年解散)」「カチューシャ(現カチューシャ・アルペシン)」「アクア&サポネ(2012年解散)」「AG2R・ラ・モンディアル」などなど、名だたるUCIワールド&UCIプロコンチームに機材を提供。比較的新興でありながら、世界の大型レースでも多数の勝利納めてきた、確かな実績を持つ。
日本では、「チーム マトリックス パワータグ」に供給。販売代理店も日本全国にあり、比較的手に入れやすい。導入モデルとしては、アルミバイクでコンポーネント105で価格は17万円〜とお手頃感のある価格。はじめから本格ロードレーサーに乗りたいユーザーにはおすすめ。

SINCE: 1992 ALL: IZALCO
PRICE: General AER: -none-
EC: END: PARALANE
TEAM: -unknown- TT: -none-

Canyon(ドイツ)

Canyonのロードバイクの画像©canyon.com

余計なものを全て取り除いた現代的でスタイリッシュなフォルムが印象的な、新進気鋭の新興ドイツブランド。2002年創業でありながら、すでに「Team Katusha-Alpecin」や「Movistar」とパートナー契約している折り紙つきのブランド。品質対価格を極限まで下げるため、販路をオンラインでの通販のみに限定しており、他ブランドで100万以上する車種でも、Canyonなら70~80万ほどで同等のグレードのものが手に入る。ただ、メンテナンスを自身で賄わなければならないことを考えると初心者には敷居はかなり高め。

SINCE: 2002 ALL: Ultimate CF SLX
PRICE: General AER: Aeroad CF SLX
EC: ◯(通販のみ) END: Endurace CF SLX

TEAM: Team Katusha-Alpecin,Movistar TT: Speedmax CF SLX

<フランス>主要ブランド

LAPIERRE(フランス)

LAPIERREのロードバイクの画像©lapierre-bikes.co.uk

フランス中部のディジョンに拠点を構える「LAPIERRE」は、年に90,000台以上の自転車を生産するフランスでは非常にポピュラーな自転車メーカー。マウンテンバイクの製造メーカーとしてスタートし、のちにロードバイクへと拡大。UCIワールドチームである「グルパマ・FDJ(エフデジ)」と10年以上パートナーシップを結び続け、二人三脚で作り上げてきた車体の能力は秀逸。
近年では、「FDJ」のティボー・ピノ、アルノー・デマールなどの選手の活躍で日本でも知名度が上がってきている。

SINCE: 1946 ALL: Xelius
PRICE: Middle AER: Aircode SL
EC: END: Pulsium
TEAM: グルパマ・FDJ TT: Aerostorm

LOOK(フランス)

LOOKのロードバイクの画像©lookcycle.com

「LOOK」は本格的なレースバイクのみを生産する姿勢とその高い価格から、ロードバイク乗りにとっては憧れであり高嶺の花的な存在。1984年に現在のビンディングペダルの祖とも言える、オートマチックペダル「PP65」を発表し、1986年にはTVT社との共同開発によるフルカーボンフレームを初めてツール・ド・フランスへ投入、総合優勝を叶えてしまうという革命的な歴史を持っている。以降、カーボン一筋でロードバイクを作り続け、30年以上連続で毎年ツールに出ている数少ないブランド。確かな技術力に裏打ちされた高品質なカーボンバイクは誰もが一度は乗ってみたいと思うもの。日本ではペダルだけはLOOKという人も少なく無い。ちなみに、アテネ五輪で日本チームにチームスプリント銀メダルをもたらしたのもLOOKのバイク。

SINCE: 1946 ALL: 695 LIGHT
PRICE: High AER: 795 AEROLIGHT RS
EC: × END: 765 OPTIMUM
TEAM: -unknown- TT: 796 MONOBLADE RS

TIME(フランス)

TIMEのロードバイクの画像©time-sport.com

「いつかはTIME」という言葉があるほど、速さを求めるロードバイク乗りにとっては至高の存在。現在のカーボンフレームの原型を作ったTVT社から分社し(のちにTVT社を吸収合併)、レースへの機材提供などマーケティングをほとんど行わず、技術力の向上にのみ注力。独自のカーボン形成技術を確立し、航空機やF1の車体にも使用されているなど、その技術力で今の地位を確立したと行っても過言では無い。カーボンを編み込む段階から自社で行うなど、生産性を度返しして作られるフレームは、軽量で強靭なバイクを生み、品質・価格ともにまごうことなき超一流のロードバイクを生み出している。

SINCE: 1986 ALL: Alpe d’Huez
PRICE: High AER: Scylon
EC: × END: Fluidity
TEAM: -unknown- TT: TIME RXR CHRONO

<その他ヨーロッパ>主要ブランド

Factor(イギリス)

Factorのロードバイクの画像©factorbikes.com

18あるUCIワールドチームに採用されているブランドの中でも、2007年創業と最も若いメーカー。しかし、ツール・ド・フランス2017で、機材提供しているAG2Rが個人総合で3位、チーム総合で2位を取るなど、10年ほどの歴史にもかかわらずその地位は急激に上昇している。
ただ、最低価格が5,000ドル(約55万円)からと本格ロードレーサーのみのラインナップ。HPから通販が可能だが、日本への発送は行なっておらず、ほぼ見かけないブランドではある。

SINCE: 2007 ALL: O2/ONE
PRICE: High AER: ONE
EC: × END: -neno-
TEAM: AG2Rラモンディアール,※ONE Pro Cycling TT: SLICK

BMC(スイス)

BMCのロードバイクの画像©bmc-racing.jp

スイス発の堅実派バイク。2000年にプロチームとの契約で世に出るやいなや急成長。2007年にはプロチーム「BMC・レーシング」を結成。2010年にUCIコンチネンタルプロチーム、翌11年には、UCIワールドチーム入りを果たし、一気に世界有数のバイクブランドに。近年では、リッチー・ポートやフレル・ファン・アベルマートと行った選手が勝ちまくっている。全体的に角ばった形状のフレームは、速さと剛健な印象。日本では、そこまで多くないので、周りとかぶりたくない人におすすめ。

SINCE: 1986 ALL: Team machine
PRICE: Middle AER: Time machine
EC: END: Road machine
TEAM: BMC Racing TT: Time Machine TM01

SCOTT(スイス)

SCOTTのロードバイクの画像©scott-japan.com

創業当時はスキーストックの製造メーカーとしてスタート(現在もスキー用品ブランドとしても有名)。後に、ロードバイクやMTBの製造を開始し、1989年のツール・ド・フランスで総合優勝した「グレッグ・レモン」が使用したエアロハンドルバー、装備されていたエアロドロップハンドルに注目を浴び、一躍トップブランドに躍り出た。独自のカーボン配合により、超軽量なフレームが特徴的。完成車で6kgを切る軽さのものも。

SINCE: 1952 ALL: Addict
PRICE: General AER: Foil
EC: END: Solace
TEAM: Mitchelton-SCOTT TT: Plasma

BH BIKES(スペイン)

BH BIKESのロードバイクの画像©bhbikesjapan.co.jp

銃火器メーカーから、自転車メーカーへと転身したブランド。「BH」の由来は創業者のベスタギ兄弟の名前から。主にヨーロッパ中心で人気だが、アメリカでも普及し始めているよう。特徴は、高い剛性と乗り心地の快適さと、ハイエンドモデルのフレームの美しさ。
日本ではY’sロードを始め多くの取扱店があるが、価格も若干高めで、街中で遭遇するのは希。ただ、Prisma 105はフルカーボンで25万円とかなり高コスパな一台。他人とかぶりたくない&はじめから本格的なロードバイクに乗りたい場合におすすめ。

SINCE: 1909 ALL: Ultralight
PRICE: General AER: G7
EC: × END: QUARTZ
TEAM: -unknown- TT: Aero Light

ORBEA(スペイン)

ORBEAのロードバイクの画像©orbea.com

BH BIKESに同じく、銃火器の製造メーカーから、1930年代に自転車屋に転身した組。バスク地方ピレネー山脈の麓に居を構えるスペインのロードバイクブランド。年間40万台の高品質なバイクを生産し、「登坂を楽に走る」ことをコンセプトに、自社で設計から製造まで一貫して行う数少ないメーカーでもある。バスク地方のUCIプロチーム「エウスカルテル・エウスカディ」(2013年解散)や、現在ではUCIプロコンチネンタルチームである、「ユナイテッドヘルスケア」など、いくつかのプロチームにも機材を提供してきた実績の高いブランド。コンセプト通り、その性能は登坂でこそ発揮されると言われており、本職のクライマーが乗っているイメージ。

SINCE: 1931 ALL: ORCA
PRICE: General AER: ORCA AERO
EC: END: AVANT
TEAM: ※United Healthcare TT: ORDU

RHIDLEY(ベルギー)

RHIDLEYのロードバイクの画像©jpsg.co.jp

無数のサイクリングコースが存在し、自転車競技を国技とするベルギーから生まれた、ピュアサラブレドなブランド。元は、他自転車メーカーの塗装・組み立ての下請け企業からスタート。悪路が多いベルギーらしく、昔はシクロクロスが主力であったが、2007年「カデル・エヴァンス」が世界ランキング1位に君臨したことで、ロードバイクにおいてもトップブランドの地位を得た。社名は映画監督リドリー・スコットに由来。
日本全国に販売代理店があり、「弱虫ペダル」東堂が乗っていたことで一躍有名に。最近では街中でもたまに見かけるようになった。

SINCE: 1997 ALL: Helium
PRICE: Middle AER: Noah
EC: × END: Fenix
TEAM: Lotto-Soudal TT: Dean Fast

<アジア>主要ブランド

GIANT(台湾)

GIANTのロードバイクの画像©giant.co.jp

自転車業界のナンバー1総合メーカー「Giant Manufacturing」。GIANTは「コスパ」のみのイメージが先行しているが、高い技術力と生産力、マーケティング力に裏打ちされた確かな品質を伴ったコスパだ。MTB、ロード、TT、クロス、小径車、全てを手がけており、もちろん生産台数も世界一。近年では、女性向けブランド「Liv」を出したり、日本国内での直営ストアも続々と増やすなど、マーケットへの席巻が止まらない。日本では、大小問わず量販店への街乗り自転車の大量共有により、誰もが見たことのある自転車に。そのため、個性を出しづらいという欠点はある。5万台で購入できる「Escape」などは、乗りつぶすつもりなら初めの一台の選択肢としておすすめ。

SINCE: 1972 ALL: TCR ADVANCED
PRICE: General AER: PROPEL ADVANCED
EC: × END: Defy Advanced SL
TEAM: Team Sunweb TT: Trinity Advanced Pro

MERIDA(台湾)

MERIDAのロードバイクの画像©merida-bikes.com

生産台数はGIANTに次いで世界第2位。ロードバイクはもちろんMTB、クロスバイクまでも手がけるの台湾発祥の総合自転車メーカー(開発はドイツ、シュトゥットガルト)。日本では知名度は低かったが、世界のメジャーレースで活躍する新城幸也選手が、2016年シーズンよりランプレ・メリダへと移籍(2018年現在はバーレーン・メリダ所属)したことをきっかけに、日本での知名度もアップ。「宇都宮ブリッツェン」にも機材を供給している。一躍人気ブランドになり、あさひ、Y’sをはじめ多数の小売店が、取り扱いが増え、PRもよく見かけるように。元々大企業得意の効率化・生産力でコスパが高く、価格帯も幅広かったが、量販店が増え、メンテナンスが容易になったことで、初心者でも手が出しやすいブランドに。

SINCE: 1972 ALL: Scultura
PRICE: General AER: Reacto
EC: END: -none-
TEAM: Bahrain-Merida TT: Warp

ANCHOR(日本)

ANCHORのロードバイクの画像©anchor-bikes.com

1949年にタイヤメーカーである「ブリヂストン」から自転車部門が独立した、国内最大手の総合自転車メーカー「ブリヂストンサイクル」のロードバイクブランド。
コンピューターシミュレーションや実走データ解析により創られた、日本人の体型に合わせたフレーム設計、パーツのカスタマイズが特徴。見た目は海外ブランドと比べるとパッとしないかもしれないが、日本らしい、緻密で堅実なイメージ。ちなみに、ブリヂストン・アンカー・サイクリングチームは、今年から「チーム ブリヂストン サイクリング」と名称を変え、バイクも「BRIDGESTONE」のロゴのはいったバイクとなった。

SINCE: 1949 ALL: RS9
PRICE: General AER: -none-
EC: ◯△× END: RL9
TEAM: -unknown- TT: RT9 FRAME