旅ログ

大手3企業のロードバイク部合同イベント『カンパニークラブライド@三浦半島』

全国各地の様々な「道とロードバイクとの出会い」をお伝えする『旅ログ』。今回は、大手3企業のロードバイク部合同イベント『カンパニークラブライド@三浦半島』のライド報告だ。起伏に富んだ道のりを、英気溢れる企業人の面々と共に駆け抜け、豊かな海の幸を堪能。ほとんどが初対面であるにもかかわらず、一体感のあるイベントが実現した、その秘訣を紹介する。

  1. 日本を代表する大手3企業のロードバイク部が集結
  2. 企業のロードバイク部合同イベントが企画された経緯
  3. 三浦半島をぐるり93kmのロードバイク旅
  4. 休憩ポイントが少なくても不思議と弾む会話
  5. ロードバイクのグループライドを自然と盛り上げてくれる三浦半島
  6. 第二回のイベントも?!好評のうちにグループライド終了
  7. ロードバイクの楽しみを凝縮したようなライドが叶う三浦半島

1.日本を代表する大手3企業のロードバイク部が集結

横浜駅北口に集合するロードバイク乗り

横浜駅北口すぐに続々とにロードバイク乗りが集まる

2018年6月某日、梅雨の合間の晴れた日の朝、横浜駅北口を通行する人たちは、“それら”を何事かと怪訝そうに横目で通り過ぎていた。それもそのはずだ。総勢20名にはなろうかという集団。それも、例の「カラフルなピタピタの服」を着た面々が、大量の自転車と共に北口すぐの空きスペースに集合しているのだから。

この日集まったのは、いずれも日本を代表する3つの大手企業公認のロードバイク部の方々。個人の企画によるイベントながら、総勢22名もの英気溢れる社会人ロードバイク乗りたちが、本イベント「カンパニークラブライド@三浦半島」に参加した。
正直に言えば、参加している企業やその面々に少なからず圧倒されながらも、主催者側のカメラマンライダーとして共に走らせてもらった。

2.企業のロードバイク部合同イベントが企画された経緯

合同ロードバイクイベントの始まりの風景

近年様々な友人から、今の会社で「部活動に参加している」との声をよく聞く。言わずもがなかもしれないが、今や、多くの企業が、様々な文化活動やスポーツ活動などを、企業公認の「部活動」として認め、その活動を推奨している。

知人の例を挙げると、その企業では「スイーツ部」なるものまであるそうだ。活動内容は、「週一で様々なお店のスイーツを持ち寄り、終業後、皆でティータイムを愉しむ」という…。所属者は20代女性から50代男性まで多彩。しかも部費もしっかり出るというのだ(晩ご飯前にスイーツを食べるのか?という疑問はここでは置いておこう)。羨ましすぎるの一言に尽きるが、そんな活動も、役職や年齢を超えた関係性の構築や、他事業部・他部署とのコミュニケーションの活性化などメリットも多いのだという。

話が少しそれたが、今回のイベントも、そんな企業内での社交的なニーズに対して、「企業内でメリットがあるなら、企業での部活の交友もあっていいじゃないか」ということで実現した。

3.三浦半島をぐるり93kmのロードバイク旅

イベントのルート図

三浦半島の海岸沿いに沿って周回するルート

今回のイベントは、意外にも90kmを超えるロングライドだった。20名を超えるため、実力差も自然と開く場合が多い。それを考えると今回の走行距離は、比較的長く感じられた。
しかし、結果から言えば、一人も脱落することなく、逗子駅どころか、多くの人が横浜、ないし都内まで自走で帰っていった。おそらく都内の人たちは150kmを超えるライドになったはずだ。失礼になるかもしれないが、「部」として活動している人たちは、流石その走破力も素晴らしいものだと感じた。

4.休憩ポイントが少なくても不思議と弾む会話

横浜駅から三浦半島にむけて南下を始めるロードバイクの集団
横浜コスモワールドの観覧車を通り過ぎるロードバイクの集団
赤レンガ倉庫の屋根をめざすロードバイクの集団

横浜駅をスタートし、都心部を10名前後の集団が駆け抜ける

今回のライドイベントは、個人企画のの割には、22名とかなりの大所帯のため、おおよその巡行力で2グループに分けて走行した。
「八景島手前のコンビニ」「三浦海岸」を休憩ポイントと決めて、あとはそれぞれのグループごとに走行し、三浦半島の南「三崎港」にある人気料理店『くろば亭』で全員集合&昼食タイム。最後に、城ヶ島公園での記念撮影、ということだった。

意外にも、止まる箇所は少なめだなと感じた。
本イベントは、もちろん三浦半島のライド自体を楽しむこともそうだが、企業間でのコミュニケーションを図ることも目的の一つだ。そう考えた時に、休むことを意図しなくとも、コミュニケーションをとるタイミングが少ないように感じられたのだ。

ところが、そこはやはりロードバイク乗りの、というよりロードバイクの特徴とでも言えるのではないだろうか。
今回のライドは、巡行力で2グループに分けたこともあり、グループ内のほとんどの人が初対面だ。新居もかかわらず、信号での停止中や、走りながらですら会話は弾んでいた。ライド中の出来事やめずらしい景色、ロードバイクよろしく愛車談議…、すでに仕事の話に花が開いている人たちもいた。休憩ポイントではなおさらだ。

主催者側としてはありがたいことだが、どうしてこんなに良い雰囲気で皆走れているのだろうか。もちろん、そもそもの参加者の方々のコミュニケーション能力の高さもあるだろうが。
走り終えた先で、その魅力に改めて気づくことができた。

5.ロードバイクのグループライドを自然と盛り上げてくれる三浦半島への道のり

赤レンガ倉庫前を走るロードバイクの集団

オシャレな雰囲気に自然と参加者にも笑みがこぼれる

今回は「企業間の合同ライド」がポイントであるため、ルート自体の紹介は割愛する。しかしながら、三浦半島は、イベントライドにとても適した場所だと改めて気づくことができた。

一つ目の理由は「横浜を通る」という立地だ。ベイクオーターに始まり、みなとみらいのランドマーク的建築群、山下通りの落ち着いた並木道に、氷輪丸やホテルニューグランドなど歴史を感じる美しい風景たち、それぞれに主役を張ることができる観光名所が連続する。当然、会話も弾み、初対面の人とのライドであっても話題に困ることもない。
そんな楽しい風景が、ロードバイク乗りを飽きることなく楽しませ、グランツールのパレードランさながら、その先に続くロードバイク旅への期待感を膨らませてくれた。

そしてもう一つが「三浦半島の自然豊かな道」だ。横須賀を過ぎ、三浦半島に本格的に入れば、信号も少なく、ひたすら海岸沿いをひた走る美しい風景が続く。海風を感じながら、まっすぐな水平線を横目に比較的直線な道が続く。海岸線ばかりかと思いきや、突然いくつもの丘陵を超えるアップダウンの連続が出迎える。バラエティーに富んだ道のりは、走っていて飽きがこない。そして、ペース配分やグループメンバー同士への配慮なども少なからず必要になってくる。
海岸沿いの直線の巡行、急坂を登りきったプチ達成感、危険ポイントでの声の掛け合い。そんな、ロードバイクならではの対話とでも呼ぶべきものを繰り返しながら、三浦半島の南まで着く頃にはグループの一体感も自然と生まれていた。

象の鼻パークの前を通るロードバイクの集団
山下公園の前を通るロードバイクの集団
首都高湾岸線の下を疾走するロードバイクの集団
一列に並び巡行するロードバイクの集団

横浜から山下公園をすぎるまでは、風光明媚な風景が連続する。道幅も比較的広く走りやすい

馬堀海岸沿いの直線道を走るロードバイク
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直線のあとは細かなアップダウンを繰り返す起伏に富んだ三浦半島の海岸沿いの道

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三崎漁港の朝どれ鮮魚を使った美食を楽しむことができる『くろば亭』

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店舗二階の座敷に押し寄せた22名のロードバイク乗りたち

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「天ぷら漬けマグロ丼(味噌汁、お新香付き)」1500円

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総額1000万はくだらないであろう22台のロードバイクがずらり

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昼食後、城ヶ島大橋を渡り記念撮影を撮りに城ヶ島公園へ

6.第二回のイベントも?!好評のうちにグループライド終了

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これだけのロードバイクが集まる姿は圧巻の一言

今回のライドは、逗子駅が終点ではあったが、それぞれ帰路が異なるため、集団走行としては城ヶ崎公園までだった。
嬉しいことに、城ヶ島公園での記念撮影後、解散の挨拶の折には「ぜひ次も開催してください」との声もあがり、「下期には第二回を」と、次回開催の予告がされ、終了後のSNSでは「大人数ライドはとっても楽しかった」「楽しすぎて(城ヶ崎公園から)池袋の家まで走った」「部署や会社の垣根を超えて仲良くしてくださった皆様に感謝」など、好評の声が多く聞かれた。

「イベント」として見ればその中身づくりは、荒削りな部分はあったかもしれないが「企業間のコミュニケーション」という点では、非常に闊達に行われていたし、参加者たちの満足度は肌で感じるほど高かったと思う。また、FBなどの友人申請も盛んに行われていた(実際、あまり話をすることができなかった私にさえ、6名もの方が友達申請してくださった)。今後、たとえばコミュニケーションより行われるための方法や企画を磨いていけば、さらに需要のあるイベントとして成長するのではないだろうか。

7.ロードバイクの楽しみを凝縮したようなライドが叶う三浦半島

先にも記載したが、三浦半島はその豊かな道のりが、会話と一体感を産み、イベント自体を自然と盛り上げてくれる…、そんな素敵な場所だと感じた。
もちろん一人でライドをして、自然との対話を楽しむようなロードバイク旅もいいだろう。しかし、三浦半島の魅力をより楽しむためには、やはりイベントライド、とりわけ大人数ライドをオススメしたい。
一点の曇りもない水平線、広がる青空、香る海風、曲がりくねるアスファルト、立ちはだかる急坂…。複数の視点で、表情豊かな道を走れば、それだけ感じることは三者三様、無限に広がる。その感じたことを、みんなで共有する。それも、三浦の海の幸山の幸に舌鼓を打ちながら…。それが、楽しくないわけがない。
そんなロードバイクの楽しみを凝縮したようなライドを実現させてくれるのが三浦半島という場所だと思う。ライドを計画する際には、ぜひできるだけ多くの仲間を誘って走ってみてほしい。

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三浦半島

全周約80km(鎌倉〜金沢八景〜横須賀を経由)という、長くもなく短くもないちょうど良い距離感や、都心からのアクセスもしやすい三浦半島エリア。この半島は平坦も山もアップダウンもある起伏に富んだ土地で、コースどりも様々に構成しやすいためトレーニングの場としてローディに非常に人気だ。もちろん、地産地消の海の幸&山の幸も豊富で、半島のいたるところで自然の恵み溢れる料理を楽しむことができる。