【富士山】ルート01「富士スバルラインクライム」

日本で最も有名であろうヒルクライムレース「Mt.富士ヒルクライム」の開催場所がここ、富士スバルラインだ。富士スバルラインは傾斜も比較的ゆるく、平均5%ほど。急な場所でも7~8%ほどだ。ただ、やはりその距離と規模はかなりのもの。地図だけをパッと見るとそこまでの距離はないように見えるが、広大な土地を利用した道路形成がされているだけで、実際は交差点「スバル立体」から28kmほど上り続ける長距離クライムだ。斜度は緩いといえどもこれほど雄大なコースが他にあるだろうか。クライマーでなくとも、日本に生まれたからには一度は走っておきたい。ちなみに「Mt.富士ヒルクライム」はタイムが1時間を切ればほぼ優勝できるぞ!(ほんの平均時速24kmほどだ…。に…24km…)。

【富士山】ルート02「ふじあざみラインクライム」

最も上りの厳しい道を選ぶなら「富士山国際ヒルクライム」の舞台でもある「ふじあざみライン」で間違い無い。本ルートでは、平均斜度7.5%に加え、その全長約20kmには「上りしか存在しない」のだ。 前半はまだ比較的緩やかで、御殿場の平地から10kmほどは、0~5%まで徐々に斜度をあげる。しかし「道の駅 すばしり」を越えたあたりから状況は激変する。直線道であるにもかかわらず、その斜度は急に10%を越え、それが約2kmほども続く。それを終えたかと思いきや、斜度7~15%、時には20%にもなるつづら折りが畳み掛けるように訪れ、それは頂上の「ふじあざみライン五合目」に着くまで止むことはない。スプリンターである筆者に言わせれば、この坂を嬉々として登っていく人たちは(言葉を選ばずに言えば)もはや変な人である。

【富士山】ルート03「富士山スカイラインクライム(St.富士駅)」

五合目に向かうルートのうち、最も景色が美しく、そして最も登るのがこのコースだ。スタート地点「富士駅」の海抜は13.4m。そしてゴール地点の富士宮口五合目は2400m(五合目の中で最も高地)だ。これなら胸を張って「富士山(五合目)まで自転車で登ってきた」と言って良いだろう。その距離47.3km獲得標高は実に2417mにもなる。12kmほど走った頃からすでに登りが始まるため、実に35kmをひたすら登るルートとなる。本格的に登りに入れば7%弱の坂道が延々と続く地獄の行進が始まる。だがその分「富士山スカイライン」の名に恥じない素晴らしい景色が待っているのも事実だ。つづら折りの折り返しの度に、全身に鳥肌が立つほどの絶景が待っている。ぜひ、しっかりと補給と服装を準備した上で挑んでほしい。

【富士山】ルート04「富士山スカイラインクライム(St.御殿場駅)」

おそらく関東圏のローディが「富士山スカイライン」を登ろうとした際に最もポピュラーとなるコース。ヒルクライムのルートとしては知名度は低いが、富士山へのヒルクライムルートの中でも最も景色の良いラインだ。また、他のルートと同じく、富士スカイラインは高い斜度が連続する厳しいであるものの、このルートは他のそれ異なり、中盤には約1kmと2kmの平坦区間と区間内にある「森の駅 富士山」がある。そこで小休止をとることができるため難易度は高くないだろう。 とはいえ、前半には8%を超える道が10km以上、後半も再度7~8%斜度が連続し、時にはその斜度はMAX20%近くになるため、かなり険しい道のりであることには違いない。ただ、その分見返りとして得られる絶景は、その苦しみが十分に納得できるほど美しいものだ。 ちなみに、富士山スカイラインは南側のJR富士駅からもアタックできるが富士山より東側在住の場合交通がやや不便になる。

【富士山】ルート05「富士一周ロングライド」

富士エリアでグランフォンド級のライドがしたいならこのコースだ。主要な道の駅や、牧場などの富士山嶺ならではの観光地を中継地として、110kmを旅する欲張りなルートだ。風景、自然環境、食、富士の魅力を存分に足沸くことができるだろう。ただ、獲得標高は2000mを越えるためかなりハードでもある。2000m超えのライドを経験したことがない場合は、休憩や時間の計画に十分な余裕を持って臨んでほしい。なお、本ルートでは交通や宿泊を考え河口湖を起点としているが、同じく宿泊や滞在を行うなら山中湖もおすすめだ。

【富士山】ルート06「富士山スカイライン周遊ルート」

山中湖を拠点とすることを前提とした、富士山スカイラインを走り抜ける観光にはもってこいのルート。前半は富士山の裾野のひらけた平野地帯を駆け抜ける。後半は、富士宮駅側から富士山スカイラインを登り、標高2,000m前後にもなる高山道路を、左には雄大な富士山、右側には海まで続くパラ野間ビューを眺めながら走る。距離的には100kmに満たないが、富士山スカイラインへの登坂と、帰り道、最後の籠坂峠の登坂が難所となるだろう。

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富士山

名峰「富士」。標高3,776mの日本一のその山は、ロードバイク旅においても最も魅力的な場所のひとつだ。毎年初夏に行われる『Mt.富士ヒルクライム』のコース「富士スバルライン」をはじめ、「ふじあざみライン」「富士スカイライン」と名だたる坂がクライマーたちを魅了し、周囲に有する5つの湖や高原地の草原が作り出す雄大な風景が、全てのローディを楽しませてくれる。まさに理想の「ロードバイク旅」を叶えるにふさわしい、編集部イチオシのエリアだ。漫画「弱虫ペダル」に登場するインターハイのコース、及びゴール地でもある。

【箱根】ルート06「三島発 箱根峠アタックルート」

大きく分けて、4方向ある箱根へのアタックルートのうちの、三島(南東)側からのルート。数値的には17.6kmで獲得836m(上り平均6.1%)となかなかの難易度。クライムのトレーニングにはもってこいのルート。ただ、箱根を越えるための主要道路であるため、若干交通量が多いことがネック。熱海街道を西に進み、十国峠〜湯河原峠へと走るルートの方が、まだ安全に走流ことができる。

【箱根】駒ケ岳ロープウェー(駒ケ岳山頂)

芦ノ湖湖畔から、箱根山(駒ケ岳)まで直通のロープウェー。おとな一人1,300円と若干高めだが、それだけの価値のある体験ができるだろう。駿河湾から相模湾、富士山までの大パノラマを楽しめる。遊歩道も整備されており、頂上にある「箱根三社」の一つ『箱根元宮神社』への参拝などもしやすい。箱根に訪れたなら一度はいっておきたい場所だ。

【箱根】ルート05「湯河原発大観山アタックルート」

箱根の南に位置する湯河原駅から大観山展望台へ一気にクライムするルート。箱根外から上り「頂上=箱根&富士山を一望」というルートの性質上もっとも「箱根アタック」の名にふさわしい。平均斜度は5.8%だが、なかなか侮れない距離が19km弱とかなりの距離を登るのだ。富士ヒルクライムに近しい苦しさを味わうことができる。ちなみに、湯河原駅は特急「踊り子」や一部の特急「スーパービュー踊り子」も停車し比較的アクセスも良い。

【箱根】ルート04「御殿場〜箱根湯本ルート」

箱根アタックのルートのうちの北側からのルートだ。特筆すべきは峠でのその景色。峠頂上では、トンネルを挟んで御殿場側、箱根側のどちらからも圧巻の風景を望むことができる。ルート全体としては、斜度もそこまで高くなく距離も長くない。唯一、仙石原あたりから、大涌谷までの斜度が7〜8%前後とやや急になるものの、後半は下りのみ。気軽に攻めることができるルートの一つと言える。

【箱根】箱根峠

小田原ー三島間を貫く東海道の難所「箱根峠」。芦ノ湖から峠頂上までは大した距離も標高差もなく、見るべき景色があるわけでもない。峠自体はパーキングが整備してあり「箱根エコパーキングトイレ」があるのみ。名所として"一応通っておく"程度だろう。隣には「峠茶屋」という定食屋があるが、ライド中の休憩を取るのであれば、芦ノ湖側に1kmほど下ったところにある「道の駅 箱根峠」の方が景色も良く、こちらの方が適しているだろう。

【箱根】鮨 みやふじ

宮ノ下交差点から150mほど登ったところ。箱根に登る際には必ず寄ってもらいたいオススメの料理店がここ。珍しい「アジ丼」が絶品だ。1,620円とランチとしては少々値が張るものの、ここまでクライムしてきた(もしくは大涌谷まで行って帰ってきた際の)ご褒美として頂いても良いだろう。もちろん巻物も侮れない。一度行くと、苦しい箱根の坂を上ってでも定期的に食べたくなってしまう"アジ"だ。

【箱根】長尾峠

箱根と御殿場を繋ぐ2本の峠道のうちの一つ(もう一方は「乙女峠」で、峠の大部分をトンネル化してしまっているためオススメしない)。この標高921mの長尾峠からは、箱根側には起伏豊かな盆地風景が、御殿場側には裾野まで広大に広がる富士山全景を望むことができる。頂上部分にある150mほどのトンネルは、古い"隧道"を道路化してあり、非常に趣があるのもポイント。

【箱根】大観山展望台

おそらく、この場所が箱根で最も良い絶景を見ることができる場所だろう。パノラビューで言うと箱根山にロープウェーで登った方が良いかもしれないが、ここでは写真の通り、芦ノ湖を背景にした富士山が美しく映える。ただ、霞みがっていてうっすらとしか見えないことも多いため、空気が乾燥している冬場の晴れの日などが絶好のアタック日和になるだろう。大観山展望台は、箱根側からであれば大して上らない。ただ、湯河原駅側から来る場合は、それなりの覚悟をしておいた方がいいだろう。ここに到るまでに、5〜8%の上りが15km以上ひたすら続くのだから。

【箱根】大涌谷

箱根の舗装道路の最高地点、「箱根を上る」といえばここだろう。先にお伝えしておくと、上りきった先に待っているのは大勢の一般観光客の奇異の目だ(少なくとも編集部員はそうだった)。それはそうだ。こんな急な激坂の先にある高地に、非常にカラフルな自転車に乗った輩が訪れれば誰だって驚きこの事象の処理をうまくできないだろう。 それでも、箱根を制したいという強靭なハートの持ち主のみアタックしてほしい。頂上には、奥箱根観光株式会社が運営する、くろたまご館が佇んでいる。くろたまご(卵自体は浜名湖のたまごらしい)を買って帰ろう。ちなみに、ガス噴出の状態によっては、大涌谷への侵入規制がかけられる場合があるので注意。神奈川県のHPで規制状況を確認することができる。

【箱根】七曲り

日光がいろは坂なら、箱根はここ七曲りだろう。県道732号線、通称「旧東海道」の途中、斜度10%のその激坂は、小田原側から三島へと抜ける一昔前のメイン街道だ。ちなみに、実際はどこをどう数えても「7」にならないので、おそらく、より過去の徒歩での峠越えを行う際に7回曲がっていたのだろう。箱根駅伝でも、最も難関なポイントの一つでもある。(今はもう国道1号線が大きく弧を描く形で貫き、通りやすくなってしまっている※1号線は自転車通行不可)

【箱根】仙石原

箱根山の麓に広がる一面のすすき野原。見下ろせば、金時山・長尾峠を含む古期外輪山の峰々に周辺を囲まれた盆地の雄大な風景が広がる。すすき以外は本当に何もない場所だが、静かに風になびく一面のすすきと広がる景色が、疲れたローディの心を癒してくれる。温泉や美術館などが注目されがち箱根において意外とオススメの自然スポットだ。(余談だが、かのアニメ版「エヴァンゲリオン」で相田ケンスケが「ひとりサバゲー」を行っていた場所がまさにここだ)

【草津温泉】ルート04「渋峠アタック 長野スタート(ROUTE66経由)」

長野駅から渋峠までのコース。全長50kmほどだが、間違いなくトップレベルの難易度だ。スタート10kmあたりから徐々に斜度をあげ、中盤以降は笠が岳まで6~7%前後の斜度が20km以上絶え間なく続く。しかもかなりの山間部であるため、トラブルの際、助けを呼ぶにも一苦労するだろう。挑む際にはそれなりの覚悟と準備をして欲しい。

【草津温泉】ルート05「渋峠アタック 長野スタート(万座道路経由)」

長野から渋峠まで登るハードなルート。おすすめコース04とほぼ同じルートを辿る。ただコース04のルートは、山間部に入ると351号線>66号線と、万座山※の北部を迂回するルートに対し、こちらは「万座道路(112号線)」という万座山の南部を通るルート。獲得標高も若干ではあるがコース04より低く、何より斜度がルート全体をと通して一定なため比較的登りやすい。 ※万座山は、渋峠(白根山)の東側、標高1,970mに位置

【東京五輪2020】東京オリンピックロードレースの詳細コース予測

【東京五輪2020特集】ロードレース種目の推定コースを紹介(2018.02.06 →08.10追記)

東京オリンピックに向けた連載特別企画、第一弾。2018年2月3日に、国際オリンピック委員会(IOC)により、ロードレース(ロードバイク)種目のスタート・ゴール地点案「武蔵野の森公園〜富士スピードウェイ」が正式承認された。RbJ編集部ではそのコースの全容を予想、ルートラボを用いて作成した。

【東京五輪2020】企画まとめページ

【東京五輪2020特集】自転車競技/ロードレース種目 徹底分析!【記事一覧】

東京オリンピック2020の競技の一つである「自転車ロードレース(ロードバイク)」種目、そのおおよそのルートが発表された。RbJ編集部では、詳細なルート予測を作成。オリンピックのロードレース種目をより楽しむために、コースの予想をはじめ、試走や座談会、観戦スポット紹介などを連載形式で紹介する。